大谷初本塁打

日本ハムの二刀流、大谷翔平がプロ入り初本塁打
規定打席不足ながら3割を打ってるし二塁打も多いので、本塁打は出なくても
いいんじゃないかと思いつつ、やはり一発出たのはめでたい。


ここまでの大谷の打撃成績と投手成績。
【打】 .310 1本 10打点 1盗塁 87打数 27安打
【投】 5試合登板 2勝0敗 4.21


二刀流ゆえに分散されちゃって規定打席に達さないのが勿体ない。
しかしながら、どちらを諦めさせればいいのか迷う数字を残してる。
そもそも高卒新人がプロの試合に出ること自体が難しい。

高卒1年目の投手成績
1986 桑田真澄(巨)2勝1敗 5.14
1989 今中慎二(中)1勝4敗 3.94
1992 石井一久(ヤ)0勝0敗 4.18
1999 松坂大輔(西)16勝5敗 2.60
2002 寺原隼人(ダ)6勝2敗1S 3.59
2005 ダルビッシュ(日)5勝5敗 3.53
2005 涌井秀章(西)1勝6敗 7.32
2007 田中将大(楽)11勝7敗 3.82
2008 唐川侑己(ロ)5勝4敗 4.85

高卒1年目の打者成績
1986 清原和博(西).304 31本 78打点 6盗塁 126試合 404打数 123安打
1988 立浪和義(中).223 4本 18打点 22盗塁 110試合 336打数 75安打
1989 谷繁元信(洋).175 3本 10打点 0盗塁 80試合 154打数 27安打
1992 イチロー(オ).253 0本 5打点 3盗塁 40試合 95打数 24安打
1993 松井秀喜(巨).223 11本 27打点 1盗塁 57試合 184打数 41安打
1999 東出輝裕(広).227 0本 7打点 8盗塁 78試合 233打数 53安打
2006 炭谷銀仁朗(西).181 3本 14打点 0盗塁 54試合 138打数 25安打

松坂や清原は別格の怪物、そのへんと比べるなかれ。
桑田ですら2勝止まり。
立浪は.223の打率でも新人王に輝いてる。
イチローだって今の大谷と同じくらい打席に立ってるけど.253で本塁打なし。


間違いなく投手でも打者でも一流になれる素材。
だからこそどちらか一本に絞れという意見もわかる。
まだ18歳だから、あと数年間はこのままやって22歳くらいで道を決めても
遅くはないだろう。


しかし数字や個人タイトルだけが一流の証だろうか。
2000本安打達成者はもう過去に44人もいる。
打撃タイトルはライバルへの敬遠攻めや率を守るための欠場などで決まる。
そんな「よくある一流」におさまって、めでたしめでたしで収まっていいのか。
もっと破天荒に選手生命を過ごしてもいいだろう。


王貞治江夏豊になるのも夢だが、初芝清広永益隆になるのだって
これまたプロ野球ファンの夢じゃなかろうか。


とにかく先が読めない選手、大谷翔平
プロ野球はまだ新しい進化の可能性を残してる。