芦田豊雄氏67歳

アニメファンとして、元月刊OUT読者として、どこから語っていいか
わからないのだけど、とにかく偉大すぎる人が亡くなった。


1989年、地元の書店にサイン会にやってきた。
ワタルやグランゾードの頃。
見てはいたけど、その2作品にはあまりハマっていなかった。
それでもこんな田舎でサイン会なんて珍しいので行ってみた。


並んでた人たちはやはりほとんどの人がワタルやグランゾードの
キャラを描いてもらってたが、僕は思い切ってアイドル伝説えり子
リクエストしてみた。
「ごめん、それ描けないんだ・・・ワタルでいい?」と言われ、
結局ワタルを描いてもらった。
左利きの芦田氏は右手で鉛筆を持って簡単な下描きをしてから
左手のペンでイラストを描いていた。
両手を使いつつ、けっこう速いスピードだった。
下描きなしでは描けないというのは、ファンに失敗作を渡すわけには
いかないという慎重さだったんだろうな。
ならば、たとえスタッフ参加してる作品とはいえ描き慣れてない
えり子を断るのは当然だったということだろう。


ちょうど宮崎勤の事件が起こって、マスコミでオタクバッシング
盛んになってた頃。
「偏見に負けないで、好きなものは好きと胸を張って」という
スピーチをしてくれた。


月刊OUTでは1985年から投稿コーナーを始めて、1995年の休刊まで
楽しませてくれていた。
僕は1994年に何度かハガキを掲載してもらった。
休刊前に間に合ってよかった。
単なるハガキ投稿とはいえ、僕の描いた絵を見ててくれてたかと
思うと、けっこう嬉しい。


銀河漂流バイファム DVD-BOX 2 超力ロボガラット DVDメモリアルボックス アイドル伝説えり子 DVD-BOX2 魔法のプリンセス ミンキーモモ DVD-BOX1 サイボーグ009 1979 DVD-COLLECTION Vol.1 成恵の世界 DVD-BOX


まだ67歳。業界全体のことやアニメーターの環境改善などに尽力して
くれてた芦田さんがいなくなるのはアニメ界にとって損失だ。
今はその足跡に敬意を表して、あっちこっちで作品を放送してくれたら
嬉しいんだけどな。
バイファムやガラットの再放送をしてくれないかな。