読み終えた

一昨日借りてきた「・・・・・絶句」を読み終えた。
上下巻450ページずつあるけど2日で読めた。
中学生のときに新井素子にハマッて、寝る前に読みながら
「もう寝なきゃ、でもあと100ページ、いやもう100ページ」
と思いながら読破したのを思い出す。


2日前の日記にも書いたけど、本当に最後の最後まで文章が
記憶に残ってた。
すっかり忘れてるので結末がどうなるか思い出せないけれど、
会話を読んでると次に何てセリフが来るのかとかぽんぽんと
頭に浮かんでくる。
忘れてるのに鮮明に覚えてる。人間の脳って不思議だ。


でも肝心の内容が、そんなに面白くなかった。
もう30代となった今では10代のような感性を失ってるのかな。
いや、そもそも昔これを読んだときにそれほど満足してたのか
そこが思い出せない。
本を読んだらいちいち感想文を書くべきだな。
ただひとつ思い出せるのは、新井素子を読むならどんな順番でも
いいけれど「・・・・・絶句」だけは最後に読んでください、と
紹介した覚えはある。


とにかくこの作品は、新井素子のことを好きでなければ読めない。
素子作品が好き、じゃなくて素子本人が好きでないと。
小ネタや手法が80年代っぽさに溢れてるし、よくこれ2010年の
今になって再販したな。


厳しいことばかり言っちゃったけど、また他の素子作品を
読みたいとは思った。
近年の作品でまだ読んでないものもある。
amazonのレビューを見てると、「作者が衰えたのか、自分が
老けてしまったのか」と悩んでる読者は多いようだ。
それでもみんな愛情を持って新井素子を追いかけてる。
僕もそうする。