ZガンダムⅡ

フォウ

毎月1日は映画の日で1800円のところを1000円で
見れるので ZガンダムⅡを見に行ってきた。
時間が合わなかったので映画館下のゲーセンで
時間潰し してたら1000円くらい使っちゃった。
せっかく安い日なのに。


1作目を見に行ったときも思ったけど、これTV版を見てない人が見たら
どう思うんだろう。
大胆な編集しまくりで登場人物説明も充分にしないまま 展開するから、
人物相関とか理解できるのかな。


かく言う僕もTVで見てはいたんだけど、何せ富野監督がやる気の無い
ままに作った作品ということで、見続けて行くうちに気だるくなり、
ゼータが登場したあたりでもう見る のを諦めてしまった。
再放送も2回ほど見た記憶があるのだが、やはり後半はそんなに気を
入れて見てないのであまり印象に無い。


だからどこまでがTV版のままの焼き直しか、どこからが映画版の新訳か
がわかんなかったけど、全体的には満足。
話題になった声優変更も、気にならなかったし。
いや、気にならないというよりむしろよかった。
作画が大きく違ってるせいもあって、違う俳優が演じてるような印象で
むしろ面白い。
「TVでは原田知世だけど映画では薬師丸が演じる役」みたいな感じで。


いやもう本当に、「見たい人だけ見ればいい映画」だ。
僕は見たいから見に行って、後悔も無いけれど。
強いて言えば不満はテーマ曲くらいかな。
ファースト三部作の井上大輔の名曲に比べると、Gacktの何と印象の
薄いことか。


さて、ここから下はネタバレ含む感想。


ファーストの三部作の中では「哀戦士」がいちばん好き。
序章である1作目と、終結である3作目の間に挟まれた2作目ってのは
元々不利な部分が多いのだろうけど、それを逆利用してキャラ描写
や世界観の描き込みが深くできるもの。
「哀戦士」でのランバラルやミハル、ウッディ大尉などのメイン
ストーリーに直接影響しないキャラの描かれ方がとても印象深かった。


それを思うと、「恋人たち」というサブタイトルからしてフォウや
サラ、ファ、エマ、ベルトーチカ、マウラーらのそれぞれのストーリー
に期待した。


しかしフォウが思ったより早々に退出しちゃってて、いい感じに
登場してきたのにストーリー急ぎ過ぎ。
何でそんなに早く恋愛が燃え上がってんの。
もうあれで出番終わりなのかな。TV版の香港での最後はどんな感じ
だったか忘れちゃった。
出番があれだけじゃ声優変更で叩かれまくったゆかなが気の毒だ。
いい仕事してたのに。


同じく声優変更したサラは思ったよりも出番が多く、まったく
フォウの印象を食うくらいに活躍。
元々僕が池脇千鶴が好きだったということもあるのかもしれない
けれど、アニメキャラというより女優が映画を演じてるようでいい。
声優っぽい喋り方でないから、受け入れられない人もいるかも
しれないけど。


どちらのキャラも新作画と合わせて、新しい印象を残すことに
成功してたと思う。
しかしカミーユとフォウのいいシーンの途中でいきなり旧作画が
混じってて、そうなるとどうしても島津の声を思い出しちゃうし、
サラもフォン・ブラウン市潜入時の私服くらい描き直してやれば
いいのにと思った。


やっぱりTV版をもう一度頭から見直したい。
アニマックスでまたやらないかな。
いやもう何度もやってはいるんだけど、面倒だからずっとスルー
し続けてた。