世界柔道秋山成勲という選手が日本代表で出ている。
在日韓国人であり、大学を卒業してから韓国に渡って韓国代表になり、
今年再び更なる上を目指して日本国籍を取得、日本代表になった。


その秋山が負けて、メダル獲得を果たせなかった。
勝負事なのだから負けるのは仕方ない。しかし、負け方がどうも物足りない。
柔道は日本の心、武士道精神に基づくもの。
しかし秋山の柔道からはそういう精神的なものが見えてこなかった。
ただスポーツをやって、それに負けたという感じ。
ああ日本で生まれて育ったとはいえ、やっぱり秋山は日本人でないのか。
そんなことも思ってしまった。


18年前に放送されたドラマ「白虎隊」をスカパーで放送してたものを去年
ビデオに撮っておいた。それを最近引っ張り出して見た。
このドラマ、やけに自刃シーンが多い。しかも切腹の座を用意されての
自刃でなく戦場で武士の誇りを守るための自刃。
潔いとは言うものの、これだけそういうシーンが多過ぎると、なんだ死ねば
いいのかよ、とか思えてしまうくらい。
いや、でもいいドラマである。何度見ても泣ける。


さて武士道精神って何だろう。誇りを大切にすることか。よくわからん。
穢れを畏れて臆病になることでは無いだろう。
命よりも大切な何ががあったとして、それを守るために命さえも投げ出すことも
構わない精神。なんだそれ。やっぱりよくわからん。
わかんないってことは、今の僕にはそれが存在しないってことなんだろうな。
だとしたら死ぬ程の尊厳も持ち合わせてないということだ。
やっぱり死ぬことも許されない程度のものなんだということだけはわかった。
仕方ない。もうちょっと生きてみよう。