夜9時からNTVで「高校生クイズ」をやっている。10時からTBSで「STANDUP!」の
最終回。どちらも高校生が主役の番組。
高校生が主役。ああ憎たらしい。高校生どもめ。


僕の高校時代は昭和63年4月から平成3年3月まで。もうとっくの昔だ。
記憶さえも最近薄れつつある。もう帰らない日々
あの3年間で、どれだけ主役になってたことがあったのだろう。
皆無とは言わない。言わせない。まがりなりにもティーンエイジャー、些細な
出来事の中でも、主役として矢面に立ったことだってあったと思いたい。
しかしそれさえも他愛も無い出来事たち。


高校生クイズを見た。昔ほど楽しんで見れなかった。
甲子園の高校野球を楽しめないのと同じ理由だろうか。奴ら僕より年下になって
しまっている。
高校生クイズを見始めたのは小学生の頃。元々こういうのが好きだったのもあり
憧れの番組であったが、いかんせん3人1組というルールの壁に阻まれ、友達も
いない僕は参加しないまま高校生活を終えた。
その後もこの番組を毎年見るたびに、ああいこいつら僕の果たせなかった青春を
満面に謳歌しやがって、と嫉妬心を感じたもの。
しかし今になってみると年齢が遠ざかり過ぎたせいか、それとも単に番組の様式が
マイナーチェンジして行く中で昔よりもボルテージが落ちてしまっているだけか。
何かが終わったような気がした。


裏番組のSTANDUP!を見る。高校男子の淡い性的好奇心を主題にしたドラマ。
僕らの時代にあった「毎度おさわがせします」や「夏体験物語」の焼き直しの如き
ドラマである。15年以上経っても少年の好奇心は普遍ということか。
個人的には中山美穂藤井一子より鈴木杏AKINAの方が好きだ。
昔のこの手のドラマは半分ドキドキ、半分嫌な思いをしながら見たものだが、今は
何故かすんなりと見ることができる。
ドラマの作りが上手いのか、それとも僕が少年のときとは違って、それほど悶々と
してないだけの話か。
だとしたらそういう気持ちを失ってることは、それはそれで残念がるべきか。
とりあえずこのドラマを見てる今の少年たちは、あの頃の僕のように悶々として
いるのだろうか。
そうであって欲しい。そうであるならば、ざまあみろ。報われない青春を過ごし
やがれ。そうやって僕らだって切り抜けて来たんだ。


高校出てから12年。いまだ満たされず。そんなものだ。そういうものなんです。