父がお通夜に行って来た。亡くなった知人とは今週も会っていて、病気もして
なかったはずだし突然の訃報に嫌な予感をさせながら出かけて行った。
予感は的中、自殺だったそうだ。
不況の中、小さな工場や事務所を経営する人が資金繰りに行き詰まって首を
くくるというのが、父の周囲でもここ数年で1人や2人じゃないそうなので、
死んだと聞いたときにああやっちゃったかな、と直感したそうだ。


その人は最初に死のうとして酒を飲んで海に入ったが、なまじ漁師町で生まれ
育ってて泳ぎが達者なもので助かってしまい、次の日は車の排ガスを車内に
引き込んで死のうとしたら通報されて警察に来られてしまい、3日目に首を
吊ってようやく成功したそうだ。


借金の額も数百万か数千万か。世の中では億単位を超える損失を出した銀行も
公的資金の導入で助けてもらってるというのに。
1人殺せば犯罪者だが、戦争で何百万人も殺せば英雄になれる。
世の中ってのはそういうものだ。


僕も何だか先行き不透明な人生の道に迷う毎日だけど、とりあえず死ぬこと
だけは選択肢に入れずにどうにか凌いでます。