草薙球場まで高校野球を見に行ってきた。
母校はかつて甲子園にも出た強豪校だったが、近年はスポーツより学業に力を
入れるという無駄な改革を推し進めて、すっかりつまらなくなってる。
しかし勝てないながらも高校野球応援はひとつのイベント。
野球が好きとか嫌いとか関係無く、19〜20才くらいの卒業生が観戦に来てる。


卒業して数年ならまだしも、12年も経ってて見に行くのは僕と友人のみだろう。
そう思ってたらもう一人いた。同級生だ。
僕らとは遊ぶグループが違ってた奴だが、そうは言っても同級生。
試合観戦後に食事に行き、いろいろと話が弾んだ。
同級生には離婚裁判してる奴や、フィリピン人と結婚した奴や、故郷の台湾に
帰った奴などいろいろな奴がいるそうな。


高校時代の話をしても、誰と誰が付き合ってたとかそういう話。
けっこう僕はそういう勘が鈍い方で、高校時代にそんなに周囲が浮いた話ばかり
だったなんて気付かなかった。
高校時代なんて日曜のたびに空き地に集まって草野球をやってたよ。
でもその草野球仲間のボンクラどもの一人が、学年でも有数の美人と結婚したと
聞いて、なんかもうやれる奴とやれない奴の違いを感じた。


ただ高校野球を見に行っただけなのに、この虚無感は何だろう。
母校は逆転勝ちで初戦突破した。でもこの弱さじゃ2回戦あたりで負けるだろう。
今年の1年生からは制服も新しくなり、いよいよ僕らの時代とは隔世の感がある。
また甲子園に母校が出て、応援しに行けるようになったらいいな。