高校時代はリゾの家が溜まり場だった。前にも書いたがリゾとは高校時代の
同級生。名前の由来は知らない。
今日、2年振りくらいでリゾの家に行った。
高校を卒業して間もなく、港の近くの自宅から出て狩野川の近くのアパートで
一人暮らしを始めて今に至る。
高校を出てからはさすがに付き合いも減ったが、それでもたまには遊びに行った。


今日、そのリゾの家に遊びに行った。いつ以来だろう。もう3〜4年くらいは
会ってないように記憶してる。
かなり久々だというのに、リゾはまるで3日振りくらいで友人が訪ねて来たかの
ように迎えてくれた。
そういう奴なのだ。昔からこいつの部屋の中だけは時間が停止してるみたい。
15才の僕がドアをノックしたとき、28才の僕がノックしたときと、同じ顔で
同じ返事で歓迎するでもなく拒絶するでもなく、ごく自然体で迎えてくれる。


僕はもう28才で、あと1週間も経てば29才になる。
しかしリゾはいま何才なんだろう。
同級生だから年齢も同じはずなのだが、もしかしたらまだ15才なのかもしれないし
もう100才を過ぎてるのかもしれない。
親しい友人であり馴染み易い奴なのだが、彼の部屋には不思議な空気がたゆってる。
たぶん次にこの部屋を訪ねるのはまた3〜4年後だろう。
あまり頻繁には行きたくない場所だ。でも毎日でも行ける場所なのだけれど。