クレープを二度食えば

とり・みきの「クレープを二度食えば」を買ってきた。
19年前の作品だが、「長門有希の100冊」に載ってた影響で読みたいという
要望が高まって短編集として出されたそうだ。
これが収録された「犬家の一族」も持ってたはずなんだけど、見つからないので
あるいは処分しちゃったのかもしれない。


クレープを二度食えば(リュウコミックス)

クレープを二度食えば(リュウコミックス)


素直に真正面からSFとラブコメに向かい合った名作。
当時好きだったフリッパーズギターの「ドルフィンソング」が小道具的に
使われてるのも嬉しかった。


ヘッド博士の世界塔

ヘッド博士の世界塔


とり・みきの画風は今時には受けないのかもしれない。
デビューした1979年に、既に古臭いという酷評を受けてたという。
もっと評価されてもいい漫画家だと思うのだけど。
そう思って何か受賞歴が無いかとWikipediaを調べてみたら、星雲賞を2回、
文藝春秋漫画賞を1回受賞してる。
おおひなたごう主催の賞というわけのわからない受賞歴もあるけど。
ちゃんと評価されてる漫画家なんだ、よかった。


ゼブラ マッキー極細 ブラック

ゼブラ マッキー極細 ブラック


その作風に憧れて、ゼブラ社のマッキー1本で作画してるという話を聞いて
僕もマッキーで描いてみてた時期がある。
唐沢なをきからの影響も混じってたかもしれない。
センスある人の手法を、センスない人間が真似ても散々な結果になるだけだった。
手元に原稿が残ってるけど、恥ずかしくて読み返せない。
妙にシリアスにSFしようとして、知識ないものだからパクリにしかなってないし。