サイン

ここしばらく手放そうか所有を続けようか迷ってた
よつばと!を、とうとう古本屋に売ってきた。
高価買取リストに掲載されてて、1冊250円の提示。
10冊を手放して2,500円。


書籍がどんどん電子化されたら嫌だなあと思いつつも、
こうやって「10巻目になって本棚を占領しつつあるから」
という理由で手放すとなると、やっぱり電子化も
受け入れなきゃいけない進歩なのかもしれない。


しかし電子書籍だと、古本屋での偶然の出会いみたいな
楽しみは無くなってしまうのだろう。


作者のサインが入った本を4冊持ってる。
サイン会には行ったことがない。
いずれも他人が貰ったサイン。
1冊は親戚から譲り受け、あと3冊は古本屋で出会った。



左から順に山本直樹太田虎一郎富野喜幸佐々木恭介
敬称略。


富野由悠季ではなく富野喜幸、1982年の日付が入ってる。
イデオンの本。親戚にもらった。
佐々木恭介近鉄などで活躍した元プロ野球監督。
本の内容はあまり面白くなかったけど、佐々木が好きで
そのサインが入ってたので古本屋で購入。
左2つの、漫画家先生のものは直筆のイラスト入りなので
お得感あり。


しかしサインを貰うからにはそれなりに愛着を持ってて
サイン会場までわざわざ足を運んだのだろうに、なんで
古本屋に売っちゃうんだろ。
専門書店じゃないから買取額も二束三文だっただろう。


まあ一度ファンになったからって一生ファンでいなければ
いけないということは無いとは思うけど。
僕も20年前に好きだった高橋由美子島崎和歌子あたりを
今では全然興味を持ってないし。
同時期に好きだった三浦理恵子は今でも好き。


僕のような馬の骨でも、サインを一度だけしたことがある。
月刊OUTが休刊するときに、最後の編集部見学を募ってたので
御茶ノ水まで行ってきた。
最後だというので読者が多く詰めかけてた。
その頃、投稿コーナーでそこそこ載せてもらってたもので
狭い話ではあるけど名前は知られてたらしい。
中学生の女の子が「ファンなんです、サインください」とか
言ってきやがんの。


そりゃ僕も調子に乗りますよ。
今思えば中学女子なんて猫の死体を見ても可愛いとキャーキャー
言うような人種だから、そんなに大きな意味を持った行動では
無かったのだろうけど。


手頃な紙も無かったので、紙コップに絵を描いて名前を書いた。
たぶんとっくに捨てられてることだろう。
16年前のこと。当時の中学生も今頃は30才前後。