思う前に描け

漫画家になりたい。
そんな夢は子供の頃から今に至るまでずっと抱いてる。
具体的な努力は何もしたことないけれど。


一人でノートに描くだけの自己満足の時代から、
中学に入ると友人と見せ合ったり、やがて雑誌に
ハガキ投稿してみたり。
雑誌に掲載されたり、あるいは同人誌を作って
売ってみたり、自分の描いたものに他人が反応
してくれる喜びを僅かに味わった。


でもやっぱり夢見るのはアマチュアよりもプロ。
同人誌活動にはそれほど熱意は持てなかった。
マイナー誌でもいいから商業誌に掲載されたい。


掲載されたいというだけなら、一応夢は叶ってる。
サブカル雑誌、GON!の編集者に知り合いがいて、
カットを描かせてもらった。
ギャラを戴いてるので、プロデビューは果たしてるわけだ。
でも締切りに遅れるわ、絵も下手だわで1回きりで
もう2度とやらせてもらえなかった。
まんが道でも描かれてるように、締切りを守るのは
何より大事なことなのです。


あとやっぱり、目指してるのはイラストレーターじゃ
なくて漫画家。
コマ割りしてストーリーのある漫画を描きたいのです。


それじゃ漫画の経験がどれだけあるのかと言うと、これが
実際のところ皆無に等しい。
コマ割りしてペン入れまでした漫画は、4ページの作品を
何度か描いたことがあるだけ。
普通、新人賞の募集でもストーリー漫画は32ページ、
ギャグなら16ページというのが一般的だ。


4コマなら過去に数百本は描いてると思う。
手元に何本か残ってたので、pixivに載せてみた。
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=14823773
23歳の頃に同人誌に描いたもの。
今見ると痛くて恥ずかしいけれど、あの頃はちゃんと作品を
完成させて人の目に晒してたという点では大事な過去。


このレベルでも、そのまま描き続けてたらもう少し成長
したのかもしれない。
インターネットをやり始めた'98年頃から絵を描かなくなった。
最後に描いたのは'01年の年末に同人誌を作って冬コミ
出店したときだったと思う。


38歳になった今から執筆を再開しても遅いのだろうか。
いや、そんなことを考えてるヒマがあったら、まず描くべきだろう。
出版社の新人賞に年齢制限は無いんだ。


一度でいいから商業誌に漫画を載せたい。
いや、夢はもっと高く持つべき。
商業誌で連載して、単行本を出して、アニメ化されたい。
うーん、それはちょっと夢を見過ぎか。
どうしよう。
漫画をスマッシュヒットさせて、絶望先生の中でネタにされて、
それを受けて僕がブログに「くそー、久米田の野郎!」と書きたい。
うん、これくらいなら程々にレベルの高い夢だ。