100円玉で買える温もり

今は120円が相場の缶コーヒー。
スーパーで買えば90円くらいで買えたりする。
いっそスーパーまで行ったなら、PB商品なら38円とかで売ってたりする。


結論から言うと、安物の缶コーヒーは不味い。


PB商品が安い分、味もそれなりというのは当たり前の話だが、それにしても
缶コーヒーの味の劣化は顕著すぎる。


そもそも缶コーヒーという商品が、コーヒーのまがいモノみたいな存在であって、
元々が美味しいわけじゃないという言い方もできる。
美味しくないモノに対する廉価版が美味しくないというのは仕方ない。


いや缶コーヒー愛好家がそんな言い方してはよくない。
缶コーヒーは缶飲料の中ではかなり好きな方だ。


いつから缶コーヒーを好きになったのだろう。
高1くらいの記憶ではコーラを飲んでたけど、高3の記憶でよく缶コーヒーを
飲んでる自分の姿が脳裏に浮かぶ。
何がきっかけだったのか更に探ってみる。


ネット巡回してるうちに思い出さされた。
バブル期に缶コーヒー製法開発合戦があった。
粗挽きネルドリップ方式のキリン・JIVE、サイフォン方式のサントリー・WEST、
セラミック遠赤外線焙煎のポッカ・GENT、ダブル・ローストのアサヒ・NOVA。
みんなCMが印象的だった。
前田日明とか王貞治とか高品格とか。
あのへんのCMに影響されて飲み始めたんじゃないかな。たぶん。


各社のブランド名の変遷はこんな感じだそうだ。

アサヒ飲料(旧・三ツ矢フーズ)
1981年三ツ矢コーヒー発売→1986年三ツ矢コーヒーをNOVAに改称
→1990年NOVAをJ.O.に改称→1997年J.O.をWONDAに改称
キリンビバレッジ
1987年JIVE発売 1999年FIRE発売
サントリーフーズ
1987年WEST発売 1992年BOSS発売

アサヒ飲料は改称という形だが、他社はブランドを終了させて新製品を
発売ということになってるらしい。
BOSSって前田がCMやってたWESTの後継商品だったんだな。


コカコーラボトラーズのGEORGIAは1975年から発売開始、現在の主力である
エメラルドマウンテンは1994年に誕生。
そういえばその年にエメラルドマウンテンをやたら飲んだ記憶がある。
当時住んでたアパートの目の前に自販機があった。
今でも一番好きなブランドだ。
だいたいエメラルドマウンテンか、BOSS贅沢微糖を飲んでいる。


'100円玉で買える温もり 熱い缶コーヒー握りしめ ' と尾崎豊は歌っていたけれど
僕はといえば缶コーヒーは真冬でも冷たい方を好んで飲んでいる。
豆からいれるコーヒーはホットの方が好きだけれども。