カブトとボウケンジャー

ボウケンジャー

土曜朝のボウケンジャー、日曜朝のカブト。
ローカル1週遅れ視聴なため毎回感想を書き残すようなことは
してなかったが、そろそろ両番組とも1クールを終えたあたり
なので、ざっと振り返ってみる。




赤が威厳のあるリーダーというのも久々の設定だ。
戦隊シリーズの初期はみんなそうだったけど、近年は直情型で未熟な赤の
成長物語ってのが多かった。
赤に対して黒が反目しつつも力を認め合うライバルってのも久々な感じ。
青のフェミニストキャラってのも最近あまり無かったな。


女2人の場合は可愛い系とクール系というのは定番通りだがピンクの丁寧口調で
常に冷静なのがいい。
さすが20歳にして芸歴15年のベテラン・末永遥


「俺たちは戦闘のプロじゃない」なんてセリフの出るくらい冒険がメインのストーリー。
敵組織が3グループあるというのも新しい。
その分、戦闘シーンは従来の戦隊シリーズに劣るような印象もあるので、人気は
今ひとつ伸びにくいか。
けっこう面白いんだけどな。
敵3団体に加えて主人公側の組織であるサージェス財団も謎が多くて、後半に
ひと波乱ありそうだし。




さてカブト。
最近ようやく平成ライダーの見方がわかってきた。
平成もカブトで7作品目。
昭和は1号からストロンガーを経てスーパー1までで7作品、もはや昭和ライダー
肩を並べるロングシリーズになってきてる。
今更「本当のライダーってのは」とか過去を語るのも愚問。


そう言いつつもカブトには原点回帰な部分が多々見られる。
加賀美の存在は完全に滝和也そのものだし、天道と加賀美のキャラクターは
本郷と一文字の違いにも似て見える。


本郷猛の「ライダーは仲間に囲まれつつも孤独」という部分を踏襲してるし、
変身後のキャストオフはイナズマンのサナギマンだという説もどこかで見かけて、
成る程と思った。

過去のライダーへのリスペクトを含みつつ、新しい作品を見せてくれる。
いいバランスだ。
最近CSでスカイライダーを見てたのだが、あれは過去の作品にとらわれすぎてて
作品の個性がまったく無かった。
その次作のスーパー1は逆に新しいことをやろうとし過ぎて方向性を見失ってた。
あのへんが子供の頃のリアルタイム体験だった僕らは残念な世代だったと感じる。




こうなってくると、見逃してた今までの平成ライダーもちゃんと見ておかなきゃと
思えて来るけれど、さすがに全部見るのは大変だ。
映画版とかを一通り見れば何とかなるかな。


昭和特撮の映画版は「ジャッカー電撃隊vsゴレンジャー」と「五人ライダー対
キングダーク」が面白かったです。