1992年11月、ハタチの誕生日は東京の新小岩で迎えた。
上京して最初の年。一人暮らしにも慣れなく、友達が一人もいなかった。
こんな何も無い状態で20代に突入しちゃっていいのかな、と。
あれから10年。何も無いままで始まった20代は気が付いたらもう最終日。
それなりに起伏はあった10年間だから、それはそれでいいかと。


元々20代というものに思い入れも無い。
小さい頃に憧れていたのは14才とか17才とか、そんな中途半端な年齢。
それを過ぎてしまった以上、誕生日というものの感慨が薄れた。
19才の誕生日から後は、毎年11月10日なんて来なくていいと思ってた。
さて、明日から30代。
青春気分から抜けきれない30代。それもまた良し。
小沢健二の言葉を借りるならば、「死ぬまで子供でいいかしら」。