ごっつええ感じ」に「しょうた!」というコントがありました。
葬式に板尾が出席してると、棺桶を開けて松本演ずるしょうた少年が
顔を覗かせていたずらをするやつ。
僕の祖父の葬式のときにね、姉とかとその話をしたのですよ。
なんか棺桶見てるとあのコント思い出すね、って。
ロマンスグレーで優しいインテリ紳士な祖父でしたから、そりゃもう
亡くなったときは悲しくて、葬式の最中は僕ら姉弟みんなボロボロ
泣きましたよ。
そういう大きな悲しみの中でも笑いは並行して存在し得るものなのです。


「こんなときに不謹慎だ!」とはよく聞くセリフだけど、不謹慎ほど
楽しいものはありません。最大の非日常ですから。
だからといって何でもありかというと、そりゃもう当然人間として慎む
べき部分は当然あるものだし、逆に人間として面白いと思えちゃったら
それはもう面白いんだから仕方ないってのもあるわけです。


まあつまらないくらいに一般論になっちゃうけど、やっぱ空気を読む
とかタイミングとか、そういうギリギリの線をキープしながら楽しむ
ぶんにはどうにか見逃してもらいたいものです。
線のこちら側の人なくせに、自分から線をまたいであっち側の人間に
なってるつもりの人のことまでは構わなくてもいいと思うし。