お祭りは夜9時に終わり、歩行者天国になってた
メインストリートも交通解除されて、祭りのあとの寂しさが街を包む。
このけだるさが好き。
けだるい街の中で少年少女は家にも帰らず、祭りの余韻を楽しむ
オールナイトロング。
朝、陽が昇って空が青白くなって来るともう祭りの幻想も全て
消え去って行きます。それが終わるのが怖くて朝なんて来なければ
いいと夜通し遊んでた人たちも家路に着きます。
昨日の喧騒が嘘のように静まり返った街中を、まだ幻想から抜け
きらない顔で歩く浴衣姿の少女。
ミニスカタイプの浴衣って流行ってんのね。明け方に見るそれは、
夏の爽やかな淫靡さを彩る魔法のような未だ明けきらぬ早朝の街に
似合います。
いいね、楽しそうで。そんな空虚感をわざわざ味わうために、
明け方にわざわざ駅前まで行ってみました。