一夜明けたら誰でもヒーロー

17才ブーム。うらやましい限りです。僕が17才のときって何をしてただろう。
色気づいてよく告白しては振られてた。振られた愚痴を友人宅でファミスタ
やりながら語り合った。たまに人を集めて草野球をやった。
遅くまでフジテレビの深夜番組を見ては翌朝起きれずに昼頃に学校に行っては
図書室でうだうだしてた。70年代の学生運動共産主義活動の本をよく読んでた。
読んだからってどう動くでもなかった。理想ばっか頭の中で育て続け、現実と
してはとにかくだらだらしてた。
気力はありあまってるくせに無気力だった。早く明日になればいいと思いつつ、
明日なんて来なければいいと思ってた。


僕だって17才の頃は世の中に人並みの不満を持ってた。
誰だってそう。そんなもんでしょ。
もやもやしてるもんでしょ。でも表現法がわからない。わかる頃ってのは諦めも
付いちゃってる頃。それならそれでもいいんだけどね。しょせんは幻想だからね。
でも今、17才がうらやましいですよ。僕らの頃って女子大生ブームだったり、
バブルでヤングエグゼクティブでトレンドクリエイターでシャインズだったじゃ
ないですか。
客観的にも全然面白くなかった。でも今は17才文化ですよ。女子高生はミニスカで
ルーズですよ。ブレザーの袖をまくったりしてるですよ。
スカートが長かった頃、短いスカートなんてマンガの話だと思ってたら現実に出現
するなんて。いいな17才。そういう高校に通いたかった。
ミニスカが闊歩する校内。階段昇るだけでイベントじゃん。いいないいな。


なんか文脈が途中はシリアスなのに終盤では一転してダメ人間の話になってるけど
それは僕が17才じゃなくてもう27才だからです。大人になるってそういうもの
なのです。現実はいつも悲しいものです。