新井素子

中学生の頃、新井素子が大好きで片っ端からむさぼり読んだ。
ラノベが市民権を得てる今、最近の絵柄のイラストを添えて再発売したら
また再評価されるんじゃないのかしら。
とか思ってたら。
やっぱり同じことを考える人はいるようで、もう出てた。

…絶句〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)

…絶句〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)

…絶句〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)

…絶句〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)

硬軟の幅が広い新井素子の中で、最も軟派な文体で書かれた
・・・・・絶句」が選ばれたのは理解できる。
でもこれ、元の方では吾妻ひでおが挿絵を描いてたじゃないか。
吾妻ひでおこそ元祖・萌え絵師。
これだけは吾妻ひでおの絵のままでいて欲しかったな。


ひとめあなたに… (創元SF文庫)

ひとめあなたに… (創元SF文庫)

素子作品の中でも特に好きな「ひとめあなたに・・・」も再販されてる。
これは萌え絵になったりしていない。
意外とハードな内容なせいか。もったいない。


「扉を開けて」は羽海野チカが挿絵を描いて再販されたそうだ。
amazonのレビューを見てたら、「自分が生まれる前の作品なので、現在の
文章に慣れてる私にはこの文体が馴染めなかった」との評があった。
ごめんなさい、この人、当時から文体が受け入れられにくい人だったんです。
時代の流れとか関係なしに。
あの文体に耐えることができたら、内容はけっこう深くて面白いんだけど。