ウルトラマン夕陽に死す

スカパーで見てる「帰ってきたウルトラマン」が面白い。
昭和のウルトラシリーズの中でいちばん興味が湧かなくてちゃんと見てなかった
作品だが、改めて見てみたらこれがけっこう面白い。
今回見たのは前後編の「ウルトラマン夕陽に死す」と「ウルトラの星光るとき」。


ナックル星人によって坂田兄妹が殺され、精神的ショックを受けたまま戦った
新マンは捕らわれて処刑されそうになる。
そこへマンとセブンが助けに現われる話。
子供の頃に見た記憶はあるのだが、ウルトラマン揃い踏みのシーンしか印象になかった。


しかし坂田兄妹殺害のシーン、これが凄いことになってた。
ナックル星人が地球人の姿に化けて、郷の恋人である坂田アキを車に拉致。
止めようとした岸田森演ずる坂田健は車にはねられ、アキも逃げようとするがそのまま
車に引きずられて死亡。
この殺害シーンが子供番組とは思えないくらいにリアルに描かれてて怖かった。


一説にはアキ役の榊原るみが別のドラマに主演することになって、降板するために
死ぬ設定にされたとも聞くが、しかしあそこまで残酷に殺されなくてもいいだろうに。
70年代初頭ならではの殺伐とした演出だ。



あと伊吹隊長が部下に凄く厳格なところを見せつつ、かなり間抜けな捕まり方で
ナックル星人に捕らわれたシーンとか面白かったんだけど、これはちょっと映像で
見てもらわないと 伝わらなさそうだからやめとく。


しかし親代わりでもあった兄と姉を亡くして天涯孤独になったはずの次郎君が近所の
女子大生の家で楽しそうにクリスマスをしてたラストシーンはどうかと思った。