吾妻ひでお「失踪日記」

失踪日記昭和50年代に活躍した漫画家・吾妻ひでおが仕事の
プレッシャーに負けてホームレスをしてた話。
警察に保護されて家に戻るも、数年後に再び失踪して今度は
ホームレス中に知り合った人の紹介で肉体労働者になり、
そしてまた家に戻ってからはアル中で病院に強制入院
させられたり。
話の内容は生々しくて洒落にならないのに、吾妻氏特有の
可愛い絵柄のために悲惨にならず、不思議な感覚。


警察に保護されたときに署内に吾妻ファンの人がいて、色紙を描いてくれと
頼まれて女の子のイラストに「夢」と保護されてる身分のくせに書き添えた話
とかシュール。

何度も何度も読み返した。
こうはなりたくないなあと思いつつ、こういう状態になって尚、こういう漫画を
描ける人こそ一流のプロだよなあと感動してみたり。
とにかく描けるうちに漫画を描かなくちゃ、と思った。
漫画描きたい。