君と出会った奇跡が この胸にあふれてる
 きっと今は自由に 空も飛べるはず


ジヤトコ31年間の歴史で最後の試合。愛する富士山の麓から遠く離れた
北陸・富山の閑散としたスタジアムで最後を迎えた。
ここで消滅ではなく、再びチームを結成して同じ選手と同じファンで
再会したい。
そんな気持ちを混めて「白線流し」の主題歌である「空も飛べるはず
をみんなで歌った。


朝4時半に集合してみんなで乗り合わせて富山へ向かった。
富士宮から甲府へ抜けて高速道路に乗り、長野で降りたら一般道で
立山を越えて富山へ。
長野県内を走行中に白線流しで見たような素朴な風景を見て、ああ
今日はこの歌で行こうと決めた。


試合後、目に涙を浮かべた選手たちが我々のところまで来て汗まみれの
ユニフォームを脱いで手渡してくれる。
受け取ったユニフォームを繋ぎ合わせて白線にしてみた。
ここでひとつの歴史が終わるのは、新たな歴史のスタート。
今いる選手たちの何人が残ってくれるのかはまだわからないのだが、
きっとみんなで再結集してまた同じ夢を見れるはず。
日本海に沈む夕陽が、やけに清々しく見えた。