高校野球を全然見てないなあ。
小さい頃から毎年ワクワクしながら見てて、地元でもない学校の勝敗に一喜一憂
したり、しょせんアマチュア高校生な選手に憧れたり。
わりとスター揃いだった'91年を見たのを最後に、その後の甲子園は印象に乏しい。


やっぱり年齢が自分より下になっちゃったせいで「憧れ」という部分が希薄に
なってしまったのだろうか。
それとも、何でも「感動」に繋げようとする大人たちの商売に辟易してしまった
のだろうか。
いや、スポーツで作為的に「感動」させられるのは嫌いでもない。
わかっていながら、あえて乗っかってみたりする方だ。


でもなんか高校野球だけは大人の思い入れが濃く出過ぎてて、どうも今じゃもう
あまり入れ込めない。
「ホームランを打ってガッツポーズをするのは高校生らしくない」とか言われて
なんじゃそりゃとか思ってみたり。
喜びを押し殺さずに思いっきり表現し、審判の判定が不満だったら相手が大人
だろうと権力者だろうと素直な気持ちをぶつけて行き、相手選手には剥き出しの
闘争心をぶつける。そんな素直な「高校生らしさ」が見てみたいのに。


野球なんてしょせん、サッカーやラグビーなど他の組織的スポーツに比べれば
かなりの勢いでマヌケなスポーツである。
そんなマヌケなものに高尚さを求めないで欲しい。もっと俗っぽくあって欲しい
ものだ。高校野球なんてしょせん大衆娯楽なのだから。